”appreciate”の意味は何でしょう?
即座に「感謝する」と答えたあなたは、大正解!!
ですが「感謝する」以外の、”appreciate”の意味や使い方はご存知でしょうか?
実は日常会話でも「感謝する」以外の意味で ”appreciate” が使われる頻度は、かなり高いと思います。なので、今日はそのあたりの意味と用法を深掘してみたいと思います。是非マスターしてしまいましょう!
「感謝する」の”Appreciate” と ”Thank you” の違いはなに?
誰かにお礼を言いたいとき、あなたは”Thank you”という表現を使うことが多いと思います。では、同じような状況で”Appreciate”を使って感謝を表す場合、どう表現するでしょう?
おそらく、
- I really appreciate it.
- I appreciate everything you’ve done for me.
- I really appreciate your help.
このあたりが、思いつくのではないかと思います。
そこで気が付くのは、“Appreciate”する対象(目的語)には「人」が来ないこと。
つまり、“Appreciate”を使って感謝を表す場合、「人物への感謝」ではなく、その人がしてくれた「物事や行動への感謝を目的語に取る」ということです。
“I appreciate you”とは決して言いませんし、目的語を伴わない”I appreciate.”という表現もありません
ただ、感謝している事を主語にして、
Your advice is much appreciated.
という表現は日常会話でもよく聞くと思うので、これはしっかりと覚えておきましょう。
「物事の価値を正しく認める」= Value という単語で考えてみよう
さて、ここからはこの記事の本題であるその他の”appreciate”の意味についてです。
基本概念として、”appreciate”は「物事の価値を正しく認める」= Value と考えると理解しやすいと思います。
まずは例文をあげてみましょう。
There’s no point buying him expensive wines – he doesn’t appreciate them.
彼に高価なワインを買っても仕方がないよ。だって、彼はその価値がわからないんだから。
The value of our house has appreciated by 50 percent in the last two years.
過去2年で私たちの家の価値は50パーセントも増加した。
His property has appreciated as much as 40% in two years.
彼の不動産の価値は2年で40パーセントほども高まった。
Sometimes you don’t appreciate what you have until it’s gone.
失うまでその価値をわからないことがある。
すべての”appreciate”を”value”に置き換えて考えてみると、案外簡単に理解できると思います。
その上で「感謝する」という意味を再度考えると「感謝に値する価値を与えてくれた」というニュアンスで意味をとらえるると、”appreciate”という単語の持つ肌触りがわかると思います。
おまけ:反意語 ”depreciate”
”appreciate”の意味と用法を覚えたので、ついでに反意語も覚えちゃいましょうね。
反意語は、”depreciate”です。
to (cause something to) lose value, especially over time
時と共に「そのものの価値を失わせる」と捕らえて理解してください
以下、例文です。
Our car depreciated by $1,500 in the first year we owned it.
私たちの車の価値は、所有して1年で1500ドルほども目減りした。
Japan’s currency was rapidly depreciating.
日本の通貨は急速に価値が目減りした。
The value of a real antique increases over the years,but a reproduction immediately depreciates in value.
本物の骨董品の価値は年々増加する一方、模造品はすぐに価値が下がる。
まとめ
いかがだったでしょうか?
“Appreciate”という単語は、単に「感謝する」という意味で記憶するより、「物事や行動に対して、正当にその価値を評価すること」というニュアンスで把握しておいた方が、実践的には役に立つ覚え方だと思います。
是非、参考にしてみてくださいね。では、また別の記事でお会いしましょう。