ease on down the road
という英語の一文を見て、“down the road”(近い将来 /そのうちに)を使った有名なフレーズだとわかった人は、余程、文学や映画に造詣の深い人かも知れませんね。
というのは、”ease on down the road” は、児童文学として世界的に有名な「オズの魔法使い(The Wonderful Wizard of Oz)」を題材にしたハリウッドのミュージカル映画、「The Wiz」(邦題「ウィズ」) の挿入歌として何度も登場するフレーズであり、楽曲のタイトルだからです。
映画の主人公のドロシー役は、ダイアナ・ロス。また、かかし役には、なんと今はなきマイケル・ジャクソンが配役されています。
しかも監督は「十二人の怒れる男」や「狼たちの午後」、「ネットワーク」というクラシックの名作を世に送り出した名監督・シドニー・ルメット。
調べてみると、この映画、興行には失敗したにも拘らず、特にアフリカ系アメリカ人たち、『オズの魔法使い』やマイケル・ジャクソンのファンの間ではカルト映画として扱われるほど有名な映画なんだとか。
Amazonプライム会員なら無料で視聴できるようなので、是非一度見てみてくださいね。
ease on down the road の意味は?
映画のワンシーンを見ると、何度も何度も”ease on down the road”を連呼していますよね?
主人公ドロシーとかかしが踊りながら陽気なビートに乗って歌う曲。
ですから、この先の明るい未来(down the road)に向かって前向きな気持ちを歌った表現だとわかります。
▪️to make or become less severe, difficult, unpleasant, painful, etc
シビアで困難、不愉快さや痛みをやわらげる
▪️to move or to make something move slowly and carefully in a particular direction or into a particular position
特定の方向やポジションに向かって進む、また何かをゆっくり注意深く進める

以下、参考までに、英語の歌詞と訳詞を引用しますので、あなた自身の”ease on down the road”の意味を考えてみてください。
あなたなら、何と訳しますか?
Come on, ease on down
Ease on down the road
Don’t you carry nothing
That might be a load
Come on, ease on down
Ease on down the road
さあ この道を行こう
荷物なんていらない ジャマになるよ
さあ この道を行くよ
Pick your left foot up
When your right foot’s down
Come on legs keep movin’
Don’t you lose no ground
You just keep on keepin’
On the road that you choose
左足をあげたら 右足をおろす
足を休めず 地に足をつけて行こう
どんどん進もう 自分の選んだ道を
「Ease On Down The Road (The Wiz)」
マイケル・ジャクソン ft.ダイアナ・ロス
歌詞対訳:藤田奈緒
まとめ
今回は、映画『The Wiz』で有名な一節。”ease on down the road”の意味についてお送りしました。
機会があれば、是非この表現を実際に会話で使ってみてくださいね。
では、また!
