「非難する」や「責める」という表現をしたい場合、あなたがまず真っ先に思い浮かべる単語は何でしょう?
個人的には「blame」が瞬発的に思い浮かびました。
他にも「非難する」「責める」といった意味を持つ代表的な単語をいくつかあげてみましょう。
- accuse
- blame
- condemn
- criticize
そもそも「非難する」「責める」の意味って?
英語ネイティブが頻繁に使う「非難する・責める」表現へ進む前に、
相手のミスや欠点などを責めること。周囲の人間が一方的に相手を責める際に使用されることが多い
(出典:Weblio 辞書)
精神的、肉体的に苦痛を与えてこらしめること
(出典:Weblio 辞書)
ここから何となく浮かび上がる違いは、
誰かしら第三者のしたミスや欠点に対して
自他問わず。相手(第三者)のみならず、自分自身もその(責め)の対象になり得る。
この語感のニュアンスの違いを何となく踏まえて、以下の英語表現をご覧ください。
英語ネイティブの好む「非難する・責める」の表現
どの表現も、ネイティブが日常会話でよく使用するカジュアルなフレーズです。
▪️blame
意味は「責める」「〜のせいにする」
Don’t blame yourself:君のせいじゃないよ
「君自身のせいにしないで」という意味の決まり文句。
Don’t blame me:私のせいじゃないわ
つまり「私を責めないでよ」「私には非はありません。関係ないわ」という意味。
「〜のせいにする」という意味の例文
You’re not to blame.
君のせいじゃないよ
Who is to blame?
誰のせいなんだ?
I blame her.
彼女のせいだと思う
「〜のせいにする」その対象は、人のみならず、以下のような使い方もよくされます。
I blame the weather.
天気のせいでしょ
I blame the world.
この世の中のせいじゃね
追記:blameを使ったイディオム
・A bad workman always blames his tools.
・A bad carpenter blames his tools.
仕事に習熟してない者ほど使っている道具など自分以外の要素がうまくいかないせいにする。「弘法筆を選ばず」ということわざがよく対比引用されています
▪️Don’t beat yourself up.
Don’t beat yourself up. You’ll self-destruct.
あまり自分を責めない責めないで。自滅しちゃうよ、という意味。
なので、”Don’t beat yourself up.”は
「失敗した自分自身を許してあげなよ」的なニュアンス
失敗したことを引き摺って自分自身を情け容赦なく責めたり、自分自身を精神的に追い詰めたりしている。そんな人を見つけたら『人は誰だって失敗するんだよ』というニュアンスもある
”Don’t beat yourself up !”
と声をかけてあげてくださいね。
▪️Don’t be so hard on yourself.
意味は「そんなに自分を責めるなって!」
- 自己責任感の強い人
- ストイックで我慢強い人
- 自分自身に甘えを許さない人
ご参考までに。是非、使ってみてくださいね。
▪️I’m kicking myself.
自分で自分自身を蹴っている(自分で自分を責めている)という表現から
意味は、
- 自分自身に腹がたって仕方ない
- 腹立たしい!
- 悔しい!
このフレーズも日常会話で頻繁に使われる表現です。
▪️point finger at
・〜のせいにする
・〜を非難する
非難する、また失敗やミスを誰かのせいにするという意味ですが、
▪️私は何も悪いことはしてないじゃない!私のせいにしないでよ。
I didn’t do anything wrong!Don’t point your finger at me.
▪️誰のことも責めてないよ。ただ私が不在の間に何が起こったのか、誰かに説明してほしいんだよ。
I’m not pointing fingers at anyone. I just want someone to put me in the picture what happened in my absence.
▪️みんなは互いに責任をなすり付け合ってる感じでしたね
It seemed to me that everyone was pointing fingers at each other.
追記1:よく似た言い回し
Put the blame on someone(〜に責任を負わせる)も同じ意味のフレーズです。
追記2:knock yourself out
改めて見てみると「非難する・責める」を表現する言い回しには、beat や kick、pointなど「激しい身体表現を連想させる動詞」が多く使われていることに気づきました。不思議な共通点ですね。
非難する、責めるの意味とは少しずれますが、同じく動きの激しい「Kick」という動詞を使った表現なので追記しておきます。
knock out(KO)はボクシングで馴染みの表現で「起き上がれないほどボコボコに殴り倒す」というニュアンスがあります。
なので、knock yourself outは「あなた自身をノックアウトしちゃってください」から転じて、
”Go ahead. Do whatever you want.”
・遠慮せず思う存分、ご自由に
・好きなようにやる
という意味で使われます。
Don’tを伴い否定形になると「やりすぎないでね、頑張り過ぎないでね」の意味に。
Don’t knock yourself out.
頑張りすぎないでね。
まとめ
英語ネイティブたちが日常的に使う鉄板の「非難する・責める」というフレーズ
では、また!